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こころのプライベート看護

ステップ 「認知行動療法とは?」

認知行動療法

認知行動療法(CBT)とは、Beckにより開発された心理療法です。我が国におきましても、2010年にうつの認知行動療法が保険診療の対象となり、現在、他の疾患への適用も検討されています。

心を仕組みを理解する

CBTは、まず患者自身が気分や疾患を認知、感情、身体、行動の4側面から俯瞰するスキルを身につけてもらいます。その上で、気分を停滞させたり、ネガティブな感情を長期化させるパターンを同定し、変容可能な部分を検証して、実験的に気分の向上を検証していきます。

考えの幅を広げる

気分が落ち込んだり、不安が強くなると、私たちの考え方は極端になったり、思い込みが増え、視野が狭くなるものです。落ち着いて考える習慣を身に着け、物事の見方を柔軟にする練習をしていくと、問題への対処もしやすくなっていきます。

行動の幅を広げる

気持ちは乗っていなくても動き出してみると、後から気持ちがついてくることがあります。意外とできた、思っていたほど悪いことが起きなかったという経験を積むことで、自信が持てたり、次の行動を起こしやすくなることは少なくありません。上手に気分をコントロールする技術を高めることもCBTの大切な要素です。